特集 呼吸器感染症診療の最前線—症例から学ぶエキスパートの視点
Ⅱ.気道感染症
急性気道感染症の病態,診断,治療,予防,AMR対策
矢寺 和博
1
1産業医科大学 医学部 呼吸器内科学
pp.164-170
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200344
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Point
・抗菌薬の適正使用により,大幅な抗菌薬使用量の削減および薬剤耐性率の軽減を目標としている.
・急性気道感染症では,ウイルス感染では抗菌薬は推奨されない.また,細菌感染の場合でも,軽症であれば抗菌薬使用は推奨されないが,慢性呼吸器疾患の合併などの背景や危険因子を考慮した抗菌薬治療が推奨される.
・抗菌薬の適正使用は,患者への啓発も必要であり,抗菌薬が不要な場合には,その理由,想定される経過や注意すべき症状,再受診すべき時期について明確に提示する.
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