特集 呼吸器疾患の鑑別診断—「基本画像パターン」,「病態」,「経過」
Ⅱ.各論
線状・網状影へのアプローチ
江頭 玲子
1
1佐賀大学医学部附属病院放射線科
pp.60-67
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200328
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Point
・線状・網状影を見た場合,線維化が主体なのか,浮腫/肺胞腔内水分増多が主体なのか,細胞浸潤が強いのか,という問いを持つことが重要である.
・線維化病変が主体と考えた場合の鑑別疾患はUIPパターン,NSIPパターンを呈する慢性線維化性間質性肺炎が主体となる.
・局所で生じている病態が類似していれば,疾患名によらず類似した画像所見を呈するため,組織学的背景や病態を推定することが鑑別を進めるヒントとなる.
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