特集 STA-MCAバイパス術—日本が世界に誇る技を学ぶ
Ⅳ各病院におけるSTA-MCAバイパス術の工夫 Short Topics
STA-MCAバイパス術の工夫—切開縁吊り上げ法:血管開口部を立体的に開大させるために
村田 英俊
1
1聖マリアンナ医科大学脳神経外科学
pp.842-844
発行日 2022年7月10日
Published Date 2022/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436204628
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1.はじめに
浅側頭動脈(superficial temporal artery:STA)-中大脳動脈(middle cerebral artery:MCA)バイパス術をはじめとした脳血管バイパス術は,重要な基本手技の1つである.しかし,もやもや病などの極めて菲薄化した血管や0.8 mm以下の細い血管では,血管裂傷や裏縫い,血栓形成のリスクが高まり,吻合の難易度は増す.そのような血管に対して,recipientの切開縁を吊り上げる「吊り上げ法」(lifting method)を施行している.同方法の手技を紹介し,その効果を検証した.
*本論文中、[Video]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年8月まで)。
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