故 時實利彦名誉教授を偲ぶ
略歴と主な業績
pp.1006-1009
発行日 1973年12月10日
Published Date 1973/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903558
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略歴
先生は明治42年9月4日,岡山県和気郡備前町香登西338の御出身で,昭和9年3月東京帝国大学医学部医学科を卒業された。同年4月同大学生理学教室副手として橋田邦彦教授に師事され,同18年同教室助手,昭和20年12月東京帝国大学付属医学専門部教授,同23年4月東京大学医学部講師,同29年5月東京大学医学部助教授を経て,同31年11月東京大学医学部教授に就任,医学部附属脳研究施設に新設された神経生理学部門の主任として,同部門の基礎確立のため鋭意努力された。
この間,昭和27年1月,日本語のフォルマントを明らかにした業績により医学博士の学位を授与された。また,昭和29年8月より31年9月にかけてアメリカ合衆国カリフォルニア大学脳研究所およびミネソタ大学生理学教室に留学され,それぞれマグーン教授ならびにゲルホルン教授の研究室で主として脳幹網様体賦活系の生理学的研究に従事された。
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