特集 —優柔不断にサヨウナラ!—あなたの「臨床判断」を高めるケーススタディ11選
扉
天野 雅之
1
1南奈良総合医療センター 総合診療科/教育研修センター
pp.490-491
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204784
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近年、患者の意思決定支援が注目を浴びている。
それ自体は望ましい流れだが、患者との対話はあくまで“診断プロセスの一部”である。
その前段階の「問題設定」「議題設定」「推奨立案」といった医師の臨床判断の質が、患者との対話の質を左右する。
しかし日常臨床において、熟達した総合診療医は経験に基づき直観的に判断することも多く、判断根拠を言語化して後輩に説明するといった習慣は一般的とは言いがたい。
若手医師が臨床判断力を磨くには、自ら経験を積むしかなく、成長には時間を要する。
そこで本特集では、「医師の臨床判断」に焦点を当てた。
意思決定の基本理論である「意思決定表」を用いて事例を解説することで熟達医の判断プロセスを“見える化”し、読者の「臨床判断力」の向上を図る。
患者の意思決定支援をするためにも、まずは“医師の意思決定”を支援したい。
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