特集 日常診療で出合う筋骨格疾患—脳神経内科と整形外科からのアプローチ
【腰部〜下肢の病態】
❷変形性膝関節症
橋口 直史
1
1広島大学大学院医系科学研究科 整形外科学
キーワード:
変形性膝関節症
,
膝関節軟骨下脆弱性骨折
,
SIFK
,
内側半月板後根断裂
,
MMPRT
Keyword:
変形性膝関節症
,
膝関節軟骨下脆弱性骨折
,
SIFK
,
内側半月板後根断裂
,
MMPRT
pp.171-176
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204667
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Point
●変形性膝関節症は中年〜高齢の患者に多くみられ、多くの症例で10年以上の経過で進行している。
●手術に対する絶対的な適応はほぼなく、患者のADLにどれほど影響しているかで手術適応を決定する。
●薬物療法ではアセトアミノフェンやNSAIDsなどが第一選択薬として挙げられる。
●膝関節軟骨下脆弱性骨折(SIFK)はX線で大腿骨内側顆に骨透亮像を認め、変形性膝関節症の進行に大きく関与する。
●内側半月板後根断裂(MMPRT)は“ブチッ”という感覚の後に、膝関節痛を訴えた場合に疑う。
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