特集 日常診療に潜む「処方カスケード」—その症状、薬のせいではないですか?
【各論】
⓫頻尿—トイレが近いのはこの薬を飲んでからでは?
児玉 泰介
1
1筑波記念病院 救急科
キーワード:
頻尿
,
多尿
,
膀胱蓄尿障害
,
利尿薬
,
コリンエステラーゼ阻害薬
Keyword:
頻尿
,
多尿
,
膀胱蓄尿障害
,
利尿薬
,
コリンエステラーゼ阻害薬
pp.1225-1227
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203974
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「最近トイレが近いんです」。そのような訴えの患者が受診したら、内科医の皆さんはどう考えますか?「水分の摂り過ぎでは?」と多飲の背景も考慮せず安易に答えを求めたり、「それだけ尿が出るということは、多尿をきたす疾患が背景にあるに違いない!!」といきなり膨大な量の検査をオーダーしたりするかもしれません。頻尿はすぐに命に関わる主訴ではないため、診療する医師のモチベーションによって対応はさまざまでしょう。しかし、「トイレが近い」ことに困って外来を受診した患者の悩みを何とか解決したいと考えるのは、皆さん同じではないでしょうか? ましてや「よかれ」と思って処方していた“あの薬”が頻尿の原因だった、なんてことにならないようにしたいものです。
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