特集 日常診療に潜む「処方カスケード」—その症状、薬のせいではないですか?
【各論】
❷不眠—眠れない理由に薬も
今村 弥生
1
1杏林大学 医学部 精神神経科学教室
キーワード:
薬剤による不眠
,
睡眠薬の副作用
,
不眠の処方カスケード
Keyword:
薬剤による不眠
,
睡眠薬の副作用
,
不眠の処方カスケード
pp.1196-1198
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203962
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現代社会の3人に2人の成人が睡眠について何らかの問題を抱えていると言われており1)、「不眠」の訴えはプライマリ・ケア診療のなかでも高頻度に遭遇し、その治療のためベンゾジアゼピン受容体作動薬(BZ系薬剤)を含む、何らかの向精神薬を処方する機会は少なくない。しかし、鑑別なき不眠への治療戦略による、不要な薬物投与から次々と副作用が発生する“処方カスケード”に留意する必要がある。
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