特集 新時代の「在宅医療」—先進的プラクティスと最新テクノロジー
【各論Ⅰ】東日本大震災から10年—「福島」における地域医療の今
「奥会津」における在宅医療の挑戦—Think globally, act locally!
鎌田 一宏
1,2
1福島県立医科大学 会津医療センター 総合内科
2奥会津在宅医療センター
キーワード:
在宅医療
,
人口動態
,
過疎化
,
高齢化
,
都市化
,
グローカルな医療
Keyword:
在宅医療
,
人口動態
,
過疎化
,
高齢化
,
都市化
,
グローカルな医療
pp.841-845
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203264
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2020年7月1月、「奥会津在宅医療センター」(福島県大沼郡三島町)が設立された。筆者は、総合内科と感染症診療を軸に、この3年半は海外を主戦場としてきた。この間、日本へ帰国する機会が時折あったが、都市部と地方の「医療格差」を改めて感じ、それを心のどこかで憂い釈然としないまま、また海外へおもむいていた。そんななか、山中克郎先生(福島県立医科大学 会津医療センター)にお声かけいただき、医師不足・医療過疎が深刻な奥会津で「在宅医療」を展開することになった。本稿では、そのなかで見えてきた高齢化・過疎化が進む「地方」の医療の課題と可能性、日本全国、そして世界の医療の課題を概観してみたい。
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