みるトレ Special・33
この陰囊が目に入らぬか!!
忽那 賢志
1
1国立国際医療研究センター 国際感染症センター国際感染症対策室
pp.1127-1130
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202269
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
患者:30歳台、男性。ネパール人。
主訴:左陰囊腫大
現病歴:8カ月前から左の陰囊が腫大していることを自覚し、近医を受診した。穿刺が行われたが改善がなく、当院を紹介受診した。
既往歴:特記事項なし
アレルギー:なし
海外渡航歴・居住歴:ネパールのダパという地方都市で出生し、2年前まで暮らしていた。その後、日本に移住し、外国人居住者として、現在は新宿区に住んでいる。過去2年間は、ネパールへの渡航歴はない。
身体所見:左陰囊腫大を認める(図1)。
血液検査:好酸球増多は認めない。ある疾患が疑われ、夜間に採血を行ったところ、全血のギムザ染色にて図2のような所見が認められた。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.