投稿 GM Clinical Pictures
肺炎の治療中に突然出現した胆石
手塚 綾乃
1
,
肥後 建樹郎
1
,
大石 充
2
1鹿児島赤十字病院循環器科
2鹿児島大学大学院 心臓血管・高血圧内科学
pp.747-748
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202145
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CASE
患者:85歳、男性。
現病歴:腹部大動脈瘤に対する人工血管置換術後で、外来加療中であった。発熱と咳嗽で外来受診され、胸部X線および胸部CTにて右下葉に浸潤影を認め、急性肺炎の診断で入院。セフトリアキソン2g/日の経静脈投与を開始した。入院時のCTで胆道系に特に異常は見られなかった(図1ⓐ、ⓑ)。いったんは解熱傾向を示し、CRPも改善傾向であったが、第5病日に39℃の発熱がみられ、CRPも再上昇した。胸部X線および胸部CTで入院時に認めた右下葉の浸潤影は、改善傾向であった。
一方、CTとエコーにて、胆囊に、入院時には認めなかった胆泥および胆石を認めた(図2ⓐ、ⓑ)。
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