Dr.上田剛士のエビデンス実践レクチャー! クスリとリスク・9
薬剤熱
上田 剛士
1
1洛和会ヘルスケアシステム 洛和会丸太町病院 救急・総合診療科
pp.1049-1053
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200708
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症例
患者:生来健康な42歳,女性.
現病歴:2日前からの38℃台の発熱,咳,膿性痰があり,他院を受診した.胸部単純X線写真で左肺野に浸潤影を認め,「市中肺炎」と診断され,セフトリアキソンとアジスロマイシンを投与された.その後解熱傾向であったが,治療開始4日目より再度38℃台の発熱が認められた.胸部単純X線写真では浸潤影の改善は認めず,「難治性肺炎」として紹介受診した.
全身倦怠感や咳・膿性痰は改善していたため,肺炎は治癒過程と考え,抗菌薬を終了としたところ,解熱した.
Q:さて,どのような時に薬剤熱を疑えばよいのでしょうか?
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