特集 内科診療を劇的に変える“まとめ”の達人
【領域別 達人の“とっておき”まとめ】
—神経関連:どこにも載ってない神経の「症候学」—日々の耳学問を臨床に活かす術──scienceをartでまとめる
玉井 道裕
1
1諏訪中央病院 総合診療科
キーワード:
臨床推論
,
トキシドローム
,
パーキンソニズム
,
めまい
,
GoodNotes
,
まとめ方とポイント
Keyword:
臨床推論
,
トキシドローム
,
パーキンソニズム
,
めまい
,
GoodNotes
,
まとめ方とポイント
pp.848-855
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200653
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なぜ,この“まとめ”を選んだか
「鑑別診断なくして,検査なし」とはよく言われるが,この格言とは正反対のことが日々行われているのが現状ではないだろうか.診断には病歴と身体所見が重要なことは誰もが知っているはずなのに,検査結果やCTばかり見て,カンファレンスで討論されている光景を,私は何度も目にしてきた.正しい診断をつけるのは,検査を出しまくることではなく,鑑別疾患をあげたうえで狙ってとる病歴と身体所見である.特に神経領域は,他の領域よりも病歴と身体所見が物を言うことが多く,「症候学」がとても重要である.
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