特集 こんな時は漢方でしょう!
【私のイチオシ処方】
女性の不定愁訴—冷える時
木村 容子
1
1東京女子医科大学東洋医学研究所
キーワード:
冷えのぼせ
,
自律神経
,
温清飲
,
黄連解毒湯
,
四物湯
Keyword:
冷えのぼせ
,
自律神経
,
温清飲
,
黄連解毒湯
,
四物湯
pp.242-244
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200493
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西洋医学的に,膠原病や甲状腺機能低下症などの明らかな異常がないにもかかわらず,冷えを訴える場合には,漢方治療の適応となる.冷えの部位によって処方が異なる.手足の冷え時は当帰四逆加呉茱萸生姜湯が第一選択となる.その特徴的な症候は,しもやけができやすいことである.腹部の冷えには,大建中湯が第一選択となる.その特徴的な症候は,冷えによる腹痛や腹部ガス貯留である.下半身の冷えには,苓姜朮甘湯が第一選択となる.その特徴的な症候は頻尿や腰痛である.
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