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書評 「JRC蘇生ガイドライン2015」—一般社団法人 日本蘇生協議会【監修】
外 須美夫
1
1九州大学大学院医学研究院 麻酔・蘇生学
pp.956
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416200536
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本の価値はいったい何で決まるのだろうか? わかりやすく言えばそれは,その本によってどれだけの人が救われるかということではないだろうか。そして,救われるのが死に瀕して助かる命だとしたら,その本の価値は何にも代えがたいものだろう。この本がまさにそんな本だ。
人ががんや寿命で死ぬとき,人は死を自覚し,死を受容し,受容しないまでも納得して,あきらめて,死ぬことができる。しかし,突然の病気で死に至るとき,あるいは不慮の事故に巻き込まれて死に至るときは,死を思う時間さえも与えられない。人生を振り返る時間もない。だから,突然の死からできるだけ多くの人を救ってあげたい。すべての医療者は,いやすべての人々は,家族は,そう願っている。その願いを叶えるのがこの本だ。
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