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特集 アカデミアから新規治療の実現へ―トランスレーショナルリサーチの現状
序―アカデミア発の新規治療開発の展望
Perspectives of Therapy Development from Academia
祖父江 元
1
Gen Sobue
1
1名古屋大学大学院医学系研究科神経内科学
1Department of Neurology,Nagoya University Graduate School of Medicine
pp.221-223
発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101134
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Ⅰ.本特集の企画意図
近年,さまざまな疾患に対する分子標的治療が開発されており,特に悪性腫瘍や自己免疫性疾患などの分野において,臨床応用が進んでいる。こうした治療法開発の基盤となるのは,大学などの研究・教育機関(アカデミア)での基礎研究で得られた分子病態に関する知見であることが多く,神経学の分野でも基礎研究の成果を治療法開発やその臨床応用に橋渡ししようとするアカデミア主導のトランスレーショナルリサーチが最近10年間ほどの間に加速的に進められている。本特集では,こうした研究背景をふまえ,神経・筋疾患に対するトランスレーショナルリサーチの第一人者の先生方に,治療法開発・応用の背景・現状と将来的展望を論じていただいた。どの項目も世界をリードしてわが国が開発に取り組んでいる分野について,タイムリーかつ示唆に富む内容がまとめられている。
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