読者からの手紙
AIDS患者では細胞性免疫低下のために髄液墨汁染色やクリプトコッカス抗原が陰性になるのでしょうか?
岸田 修二
1
,
梅村 敏隆
2
1東京都立駒込病院神経内科
2中部労災病院神経内科
pp.1300-1301
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100180
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本誌59巻6号掲載の論文「AIDSに合併したクリプトコッカス髄膜脳炎の1剖検例」1)について,気になることがありましたのでお手紙をいたしました。
クリプトコッカス症は,これまで私自身の経験例や神経病理学の教科書では基底核を含め多数の小囊胞状変化があり,菌体も脳表面髄膜のみならず,実質の血管周囲腔の拡大と,そこに炎症反応をほとんど伴わない多数の菌体が存在する所見をみます。おそらくそれがMRI所見でみる基底核病変であろうと当然のごとく思っていましたが,それを画像と病理所見を対比させ報告された点が貴重と考えます。
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