Japanese
English
神経画像アトラス
カルバマゼピンにより脳梁膨大部に可逆的病変を呈した症例
Transient Focal Lesion in the Splenium of the Corpus Callosum Caused by Carbamazepine
竹内 誠
1
,
高里 良男
1
,
正岡 博幸
1
,
早川 隆宣
1
,
大谷 直樹
1
,
吉野 義一
1
,
八ツ繁 寛
1
Satoru Takeuchi
1
,
Yoshio Takasato
1
,
Hiroyuki Masaoka
1
,
Takanori Hayakawa
1
,
Naoki Otani
1
,
Yoshikazu Yoshino
1
,
Hiroshi Yatsushige
1
1独立行政法人国立病院機構災害医療センター脳神経外科
1Department of Neurosurgery, National Hospital Organization Disaster Medical Center
pp.286-287
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100036
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症 例 症例は32歳,男性。後頭部痛を主訴に当院へ救急搬送となった。入院時,明らかな神経脱落症状は認めなかった。入院時,頭部CT,MRIにて異常所見を認めなかった。後頭神経痛を疑われたため第4病日よりカルバマゼピン(CBZ)内服を開始した。CBZ投与量は1日200mgから開始したが,軽快なく,第7病日より1日600mgに増量した。以降,頭痛の程度は軽快傾向を示したためCBZを第21病日より内服中止とした。第30病日に撮影された頭部MRIにて脳梁膨大部にT1強調画像でやや低信号,T2強調画像で高信号,拡散強調画像で高信号を示す病変を認めた(Fig.1)。同病変は造影にてenhanceを受けなかった。第52病日に撮影されたフォローの頭部MRIにて脳梁膨大部の病変は消失した(Fig.2)。
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