海外文献紹介
慢性腎臓病をもつ2型糖尿病患者での厳格な血糖管理は心血管リスクを上昇させる—ACCORD試験CKD版より
細井 雅之
1
,
上野 宏樹
1
,
川崎 勲
1
1大阪市立総合医療センター糖尿病内分泌センター 糖尿病内科
pp.680-683
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415200224
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本誌の2015年2月号にACCORD試験(the main Action to Control Cardiovascular Risk in Diabetes trial)の続編ともいえるフォローアップの論文を取り上げました.今回は,慢性腎臓病(chronic kidney disease : CKD)の有無によって検討をしたACCORD試験サブ解析の結果です.
CKDは糖尿病に多い細小血管障害で,約40%の患者がCKDに進行するといわれています.2型糖尿病は発展国家の腎疾患終末期になるトップの原因です.成人の約13.1%にCKDが起こるとされており,米国では2,600万人がCKDであるといわれています.大半は病期1〜3であり,4期は0.35%,5期は0.11%といわれています.
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