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特集 食育から食事療法2005
小児期に発見される2型糖尿病をどうするか―高知から―思春期面接の基本を知る外来受診を継続してもらうためのアプローチ
How can we do for children with type 2 diabetes mellitus―from Kochi
岡田 泰助
1
1高知大学 医学部 小児思春期医学教室
キーワード:
小児期発見2型糖尿病
,
治療中断
,
不登校
,
思春期面接
Keyword:
小児期発見2型糖尿病
,
治療中断
,
不登校
,
思春期面接
pp.389-394
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100526
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Case 1 明らかな食生活の乱れを母親が認めない
8歳女児.学校検尿で尿糖陽性を指摘され母親と来院.身長128 cm(+0.7 SD),体重45 kg(+4 SD),肥満度42.8%(Box 3:成長曲線).空腹時血糖178 mg/dL,HbA1C8.3%.母は肥満なし.3歳時に両親離婚.その後母親はパートで勤務するようになった.外来での会話.
母 「この子はあんまり食べないのに太るんです.どこか悪いのでしょうか」
医師 「そうですか.昨夜は何を食べたのですか.」
母 「カップラーメンです」
医師 「カップラーメンだけですか.」
母 「そうです.具も何も他には入れていません.」
医師 「今朝は何を食べましたか」
母 「朝はいつも食べたがらないんです.」
医師 「お母さんが知らないだけで,他に食べているのではないでしょうか」
母 「そんなことはありません.娘が私に嘘を言っているというのですか」
医師 「そういうつもりはないですけど,朝食抜きで,昼食は給食で,夕食以外の間食がないのに太るというのはやはりおかしいですよ」
母 「だからさっきから言ってるように,私もおかしいと思って連れて来たのです.もういいです.先生はどうせ私の育て方が悪いとでも思っているのでしょう.帰ります.」
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