JIM Lecture
心電図からみた後壁心筋梗塞の精度―断層心エコー図法との比較
泉 知里
1
1天理よろづ相談所病院循環器内科
pp.853-855
発行日 1994年9月15日
Published Date 1994/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901296
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■虚血性心疾患の診断において心電図は重要な位置を占めてきたが,正常心電図が必ずしも虚血性心疾患を否定し得るものではない.
■下壁,後壁急性心筋梗塞では,急性期来院時29%の症例で正常心電図を示したが,断層心エコー図ではほとんどの症例で下後壁の壁運動低下を検出できた.
■心電図が正常であっても必ずしも下後壁急性心筋梗塞は否定できず,断層心エコー図の併用が重要であるとともに,やはり病歴聴取が最も重要であると考えられた.
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