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特集 作業関連疾患への対応
症状への対応
手根管症候群,腱鞘炎,頸・肩・腕の疲労,疼痛
Carpal Tunnel Syndrome, Tendovaginitis and Neck Shoulder Arm Fatigue and Pain
三宅 成恒
1
1上京病院産業医学科・内科
pp.522-523
発行日 1993年6月15日
Published Date 1993/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900866
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- Abstract 文献概要
■まず,腱鞘炎・手根管症候群などのよく知られた教科書的な疾患や器質的な変化がないかどうかを念入りに調べる.それがあれば当面の対処がしやすい.
■問題は,これらの疾患概念に合致しない作業関連の「その他の運動器障害」が多くあり,それにいかに迫るかである.そして,それらは原因について意見が分かれ,臨床所見に乏しく,病理も不明で,診断に役立つ検査法が少ない.
■それらの障害に対して,「症状や苦痛には,それを裏づける所見があるはずである」という目で見るなら,何らかの身体所見を観察できるものである.例えば筋の凝りや圧痛・硬結,運動痛・運動制限などの臨床所見も,障害をとらえるための良い指標となる.
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