当直医読本
喘息発作時の胸痛―気胸・縦隔気腫を忘れるな
淺井 精一
1
Seiichi Asai
1
1市立舞鶴市民病院救命救急部
pp.718-719
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900550
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喘息発作中に,胸痛を訴える患者がいる.一般的な胸痛の鑑別診断が大切であるが,気胸や縦隔気腫の合併を忘れてはならない.注意深い病歴,身体所見や胸部X線の読影が診断の鍵である,しかしながら,呼吸困難が強く,胸痛がはっきりしない場合もあり,治療に反応しにくい重症の喘息発作にさいしては,このような合併症の存在を疑うことが重要である.
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