Japanese
English
特集 健診異常者のマネージメント
尿糖と高血糖
Glycosuria and/or Hyperglycemia
渥美 義仁
1
Yoshihito Atsumi
1
1東京都済生会中央病院内科
pp.551-552
発行日 1991年9月15日
Published Date 1991/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900172
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ポイント
・尿糖の陽性および陰性は,採取時期,採取方法,検査方法および使用薬剤などの影響を受けるのでその点に考慮して判定することが必要である.
・尿糖陽性の場合には,75gGTTを行い,尿糖と血糖を同時に測定すれば腎性糖尿を否定できる.
・糖尿病の可能性が高い時には,症状および合併症についての診察,検査(眼底検査,尿蛋白,神経障害など)を行う.無症候の場合にはヘモグロビンAlc,フルクトサミンなどが鑑別診断上有用である.
・境界域の場合には上記の点について定期的に検査を反復する.
・境界域の場合には食事,運動などについての生活指導,糖尿病の場合にはそれに加えて食事と運動療法の指導を開始し,必要に応じ経口糖尿病剤またはインスリンなどの使用を考慮する.
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