Japanese
English
講座 X線解剖学・7
会陰
X Ray Anatomy・7 : Perineum
石井 千佳子
1
,
多田 信平
1
Chikako Ishii
1
,
Shinpei Tada
1
1東京慈恵会医科大学放射線医学
1Radiology, The Jikei University School of Medicine
pp.863-866
発行日 1990年10月20日
Published Date 1990/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904328
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会陰perineumは骨盤の出口でダイヤモンド型をしている.前方は恥骨結合と恥骨弓,前側方は恥骨下技,側方は坐骨結節,後側方は仙結節靱帯,そして後方は尾骨で囲まれている.この下方は皮膚で,上方には骨盤隔膜pelvic diaphragmがある.会陰は坐骨結節を境に前方の尿生殖三角uro-genital triangleと後方の肛門三角anorectal tri-angle に分かれ,それぞれの下方は尿生殖隔膜urogenital diaphragmと骨盤隔膜pelvic dia-phragmで覆われている(図1)1,2,3).
会陰筋は大きく肛門筋群と尿生殖筋群とに分かれる.肛門筋群には恥骨と恥骨内側から起こり前方の尿生殖裂孔を囲んで直腸周囲に付着する肛門挙筋levator ani muscles,坐骨棘から起こり仙骨尖と尾骨に付着する尾骨筋coccygeus muscle,肛門の周囲にある外肛門括約筋muscle sphincterani externusからなる.
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