Japanese
English
手術手技 難しい手術
女性外陰部形成術
Feminizing Genitoplasty
渡辺 健二
1
Kenji Watanabe
1
1信州大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Shinshu University School of Medicine
pp.1039-1044
発行日 1990年12月20日
Published Date 1990/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900211
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
生下時外陰部の異常で気付かれる性分化異常のうちで最も多いものは女性仮性半陰陽,特に副腎性器症候群によるものである.この疾患や,ほとんどの混合型性腺異形成症,あるいは多くの真性半陰陽には女性外陰部形成術が必要である.女性外陰部形成術は次の3つの要素から成る.1)十分な広さの開口部を有する腟形成術.2)陰核亀頭部の正常感覚を保存しつつ陰核体部を切除する陰核形成術.通常,陰核亀頭部の縮小術も必要である.3)陰核包皮を利用した小陰唇形成術.われわれが最も多く遭遇するのは尿生殖洞が1cm以下で,腟が外括約筋より遠位に開口する症例である.ここではそのような症例に対する女性外陰部形成術について述べる.腟が外括約筋より近位に開口する症例についてはPasseriniやGonzalez&Fernandesの方法を参照されたい.手術年齢は6カ月から1歳半までが良い.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.