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特集 抗菌薬の選択と上手な使い方!—私の処方箋
急性単純性腎盂腎炎
Acute uncomplicated pyelonephritis
石川 清仁
1
Kiyohito Ishikawa
1
1藤田保健衛生大学腎泌尿器外科
キーワード:
単純性腎盂腎炎
,
ウロセプシス
,
抗菌化学療法
Keyword:
単純性腎盂腎炎
,
ウロセプシス
,
抗菌化学療法
pp.630-635
発行日 2015年7月20日
Published Date 2015/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205405
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要旨 急性単純性腎盂腎炎の治療は症例ごとに重症度判定と予後を予想し,治療には適切な抗菌薬の選択と泌尿器科的処置の必要性を判断することが求められる。原因菌の70%以上が大腸菌であるため,腎排泄型のグラム陰性桿菌に抗菌活性を示す抗菌薬を投与すべきである。外来治療が可能な症例では,経口キノロン系薬やセファロスポリン系薬が推奨される。臨床効果を高める目的で,治療開始時に注射用抗菌薬の単回追加投与も考慮される。入院が必要な症例では,初期治療の有効性を担保するため,empirical therapyに広域抗菌薬を選択するが,原因菌が同定されたら狭域抗菌薬にde-escalationし,症状寛解後24時間を目処に経口抗菌薬に切り替え,合計で14日間投与するのが一般的である。
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