増刊号特集 泌尿器科外来パーフェクトガイド—誰にでもすぐに使える!
11.先天性および小児泌尿器科疾患
79.先天性水腎症—腹部エコーで水腎症が疑われたため受診した患児です。
佐藤 裕之
1
1東京都立小児総合医療センター泌尿器科・臓器移植科
pp.309-313
発行日 2015年4月5日
Published Date 2015/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205291
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Point
●先天性水腎症では尿路感染・腹痛・血尿などを伴う症候性水腎症と症状のない無症候性水腎症がある。
●症候性水腎症であれば手術的治療を選択。
●無症候性水腎症では,水腎症の程度・分腎機能・発見時年齢を考慮して治療方針を立てる必要があり,幼少期には待機的に経過観察する治療選択がある。
●小児期には尿管径の細さやほかの尿路異常の問題・水腎症の自然改善の可能性もあり,無症候性の場合,安易に手術を行ってはならない。
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