小さな工夫
Rectal sheath付きTURエプロン
瀧田 徹
1
,
小谷 俊一
1
1中部労災病院泌尿器科
pp.715
発行日 1982年8月20日
Published Date 1982/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203401
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経尿道的前立腺切除術(TUR-P)において,直腸内に示指を挿入し前立腺を下から押し上げるようにすると3°〜6°,9°〜6°にかけての下半分の切除,いわゆるharvestingがやりやすくなることはよく知られており,そのためのrectal sheathも発売されている。われわれは今まで3M社製の泌尿器科用ドレープを使用していたが,これはディスポ製品でありコスト高となるしTURエプロンと同一面を保てないために洗滌液が漏れやすいという欠点があつた。そこでわれわれはrectal sheath付きのTURエプロンを試作してみた。付図のごとくsheathの側面は装着しやすいように凹形になつており中央部にペニス孔と指嚢がついている。実際に使用する場合には指嚢の上にもう一枚指嚢をかぶせてsheathが不潔にならないようにする。エプロンは今までの製品と同じく切除組織収集用のカップ,排液ホースがついており,排水設備のない手術室でも使用可能である。
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