Urological Letter・178
慢性前立腺炎
pp.1065
発行日 1975年12月20日
Published Date 1975/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202081
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近年前立腺炎に関する文献は抗生物質による治療問題に集中している。意識的か否かはわからないが,ドレナージの問題が論じられていない。本症の際には,細菌は含まれていることもいないこともあるが,前立腺液の貯溜が起こるので,マッサージはドレナージを良くする意味で推賞されるものと思われる。
前立腺に炎症が起こるとドレナージが悪くなるので,泌尿器科医は正しいドレナージの必要性を十分に認識している。十分なドレナージの必要性を認識しているにもかかわらず,ドレナージの乏しい前立腺炎の治療に当たると,実際には抗生物質を大量に投与して治そうとする傾向があるように思われる。
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