Japanese
English
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小児膀胱異物結石の1例
A CHILD-CASE OF CALCULUS OF FOREIGN SUBSTANCE IN THE URINE BLADDER
田辺 与市
1
,
山中 祐一
2
Yoichi TANABE
1
,
Yūichi YAMANAKA
2
1京都市中央市民病院皮膚泌尿器科
2京都市中央市民病院小児科
1Department of Dermato-Urology, Kyoto Municipal Civil Hospital
2Department of Pediatrics, Kyoto Municipal Civil Hospital
pp.871-874
発行日 1964年9月1日
Published Date 1964/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203873
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I.はじめに
小児の膀胱結石については従来世界的に多い疾患とされていたが,最近は栄養状態の改善と共に減少し,むしろ青壮年の上部尿路結石が増加してきたと云われている1)。しかし,膀胱異物という観点からみれば,漸時増加の傾向にあり10歳代でもかなり多いとされている2)。
この点は,最近小児泌尿器疾患が注目されるようになつたことからも注意すべきことであつて,筆者らも最近小児の膀胱炎として種々の抗生剤で治療していたものが,偶然膀胱異物結石によるものであることを発見,これを摘出することにより完治せしめ得た症例を経験したのでここに報告する。
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