連載
NOTES FROM THE RICE COUNTRY・3
Steven D. Emmet
1
1California大学San Diego校
pp.281
発行日 2000年3月1日
Published Date 2000/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903168
- 有料閲覧
- 文献概要
ミャンマー旅行記
今回は趣を変えて大変楽しかったミャンマーの旅についてお話ししましょう.まず初めに旅行の準備はここアメリカからインターネットを使ってホテルやガイドと運転手等を直接ミャンマーの旅行代理店に手配させることができました.ガイドは日本語,英語どちらのガイドでも手配できますし,最高級ホテルも随分と安く泊まることができました.旅行代理店は私たちの希望を聞き入れて無駄のない旅行日程を立ててくれ,最高の思い出となりました.
首都ヤンゴン(旧ラングン)では,前回25年前にビルマを訪ねた時に会った当時の観光局長に再びお会いすることができました.当時はお互いに英語で話したものですが今回はなぜかほとんど日本語で話をし,また仏教大学の学長を訪ねる機会に恵まれましたが,この学長も日本語がおできになり,年配の方はまだ随分と日本語を話せるようです.ミャンマーでは仏教が生活の一部になっており,日に一度はお寺参りをしています.男の子は7歳前後になると1週間から1か月ほど仏門に入り,その後も40代,60代と修行を行うそうです.私たち旅行者にとっては仏教国を旅するのは安全で,スリに会うこともなく助かりました.熱心な仏教徒の皆さんはストゥーパ(仏舎利塔)を国中に寄贈し,見渡す限りの黄金に輝くストゥーパに圧倒されました.ついつい撮ったフィルムの数が75本にもなったほどです.また面白いことに一つのお寺にいる僧侶の数が比較的少ないのですが,あまりにもお守りしなければならない寺院が多すぎるので無理もないことだと思いました.そのせいでしょうか,ある有名なお寺では,ぜひ僧侶になりませんかと声をかけられてしまいました!
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.