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増刊号特集 最近のトピックス2022 Clinical Dermatology 2022
1.最近話題の皮膚疾患
コロナワクチンの副反応としての皮膚症状—COVID armとダーモスコピー
Cutaneous adverse reactions to mRNA COVID-19 vaccines:COVID arm and dermoscopy
佐藤 俊次
1
Toshitsugu SATO
1
1さとう皮膚科
1Sato Dermatology Clinic, Tokyo, Japan
キーワード:
コロナワクチン
,
COVID-19
,
COVID arm
,
ダーモスコピー
,
蜂窩織炎
Keyword:
コロナワクチン
,
COVID-19
,
COVID arm
,
ダーモスコピー
,
蜂窩織炎
pp.13-18
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206637
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summary
新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)によるパンデミックに対応するために開発されたコロナワクチン接種後に生じる遅発性大型局所反応(以下,COVID arm)は,通常のワクチン接種後にみられる局所注射部位反応とは異なる注射部位反応である.COVID armは,注射部位近傍にみられる紅斑,瘙痒,硬結,圧痛を特徴とする遅発性注射部位反応である.報告者により反応の発現,症状の持続期間は異なるが,当院では反応の発現が,投与後2〜9日(中央値は4日)で,症状の持続期間は7〜20日(中央値で10.7日)であった.COVID armは,mRNA-1278 vaccine(Moderna)だけでなく,BNT162b3 vaccine(Pfizer-BioNtech),ChAdOx1 vaccine(AstraZeneca),でも生じることがある.今回,COVID armの9症例を報告するとともに,鑑別疾患の1つである蜂窩織炎とCOVID armのダーモスコピーと紫外線撮影画像を比較検討したので若干の知見を報告する.
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