--------------------
書評 —編:日本皮膚科学会—実践! 皮膚病理道場 バーチャルスライドでみる皮膚腫瘍—[Web付録付]
鶴田 大輔
1
1大阪市立大学大学院・皮膚科
pp.1014
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204612
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
バーチャルスライドを利用した『実践! 皮膚病理道場 バーチャルスライドでみる皮膚腫瘍[Web付録付]』を強く推薦する.時空を超えた新時代の学習ツールであるからである.
初めてバーチャルスライドを体験したのは,2年前に日本皮膚病理組織学会が主催する「皮膚病理道場あどばんすと」にチューターとして参加したときである.とにかく驚いた.なんと楽しいのだろう! 顕微鏡がなくても,コンピューター上で,自分の見たいところを自由自在に心ゆくまで見ることができ,いつでもどこでも病理組織の学習ができるのである.例えば,腫瘍を構成する個々の細胞において,核と細胞質の形態をじっくり見ることができる.「この腫瘍の構成細胞の核の形態は? 核小体の見え方は? 胞体の色は? 大きさは?」などを目に焼き付けることができる.また,そのときに学んだものをいつでもどこでも,顕微鏡がなくても繰り返し復習できるのである.バーチャルスライドがあれば,学習は時空を超えるのである!
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.