Japanese
English
特集 臨床皮膚科—最近のトピックス
Clinical Dermatology 1989
II新しい検査法と治療法
5-S-CDによる悪性黒色腫の診断
Diagnosis of malignant melanoma with 5-S-CD
森嶋 隆文
1
,
柴田 明彦
1
Takafumi MORISHIMA
1
,
Akihiko SHIRATA
1
1日本大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology, Nihon University School of Medicine
キーワード:
5-S-CD
,
悪性黒色腫
,
スタンプ蛍光法
Keyword:
5-S-CD
,
悪性黒色腫
,
スタンプ蛍光法
pp.593-597
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204126
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メラニン代謝の主要中間代謝産物である5-S-CDの組織化学的証明や生化学的検索による,我々が開発した悪性黒色腫の新しい診断法について記載した.興味のある知見は,①病巣割面からのスタンプ蛍光法は黒色腫の術中診断法として,病巣表面からの本法は黒色腫の術前診断法として有用であること,②病巣中5-S-CDの測定は,ときに診断が困難な黒色腫の確定診断に有用であること,③尿中5-S-CDの経時的測定は黒色腫の病勢を知る上の有用な腫瘍マーカーであること,④胸・腹水中の5-S-CDの測定は黒色腫の胸・腹膜への転移を知る上のマーカーになり得ること,⑤穿刺吸引蛍光法が黒色腫早期病変の術前診断法に有用である可能性が示唆されたことなどである.
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