Japanese
English
原著
類白皮症の1例
A Case of Oculocutaneous Albinoidism
石田 明美
1
,
久保 等
1
,
大熊 憲崇
1
,
飯塚 一
1
,
大河原 章
2
Akemi ISHIDA
1
,
Hitoshi KUBO
1
,
Noritaka OHKUMA
1
,
Hajime IIZUKA
1
,
Akira OHKAWARA
2
1旭川医科大学皮膚科教室
2北海道大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Asahikawa Medical College
2Department of Dermatology, Hokkaido University School of Medicine
pp.409-413
発行日 1986年5月1日
Published Date 1986/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203454
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2歳,男児,日本人.出生時から全身の皮膚・毛髪の色調が異常に薄い.虹彩は暗青灰色であるが,他に眼症状はなく,その他の合併症を伴わない.抜毛で毛球部にメラニン色素を少量認め,ドーパ反応は陽性.皮膚のメラニン色素は組織学的には減少しているが,電顕的には表皮メラノサイトに4期メラノソームを認める.ドーパ反応によりGolgi器官関連小胞体および核付近のメラノソームに反応産物を認めた.1年間の経過観察中に皮膚・毛髪の色調が増強した.母親と弟に同症があり,常染色体優性遺伝性類白皮症と診断した.
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