Japanese
English
原著
斑状鞏皮症型基底細胞上皮腫の1例—過去8年間の教室経験例の集計を含めて
A Case of Morphea-like Basal Cell Epithelioma
川村 いづみ
1
,
桜岡 浩一
1
,
木花 光
1
,
山崎 雄一郎
1
,
北村 啓次郎
1
,
栗原 誠一
2
Izumi KAWAMURA
1
,
Kouichi SAKURAOKA
1
,
Akira KONOHANA
1
,
Yuuichiro YAMASAKI
1
,
Keijiro KITAMURA
1
,
Seiichi KURIHARA
2
1慶応義塾大学医学部皮膚科教室
2済生会横浜市南部病院皮膚科
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
2Saiseikai Yokohamashi Nanbu Hospital
pp.69-73
発行日 1985年1月1日
Published Date 1985/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203188
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斑状鞏皮症型基底細胞上皮腫の1例を報告し,併せて過去8年間の当教室における基底細胞上皮腫79例100検体について集計,検討した.症例は37歳の女性で,20年以上前から,鼻根部に爪甲大の白色硬化性局面を認めていた.臨床的にも,組織学的にも典型的であったが,手術時一見正常と思われた腫瘍辺縁より約7〜8mmの周辺皮膚まで.腫瘍細胞の浸潤を認めた,斑状鞏皮症型基底細胞上皮腫は.以前の当教室の集計を合わせてもわずか2例で,教室例においても本型が極めて少ないことを知った.
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