皮膚臨床—病理カンファレンス(1)
Pleomorphic Adenoma of Sweat Apparatus(Apocrine?)With Tumor of Follicular Infundibulum
中西 綾子
1
,
水野 信行
2
1東海逓信病院
2名古屋市立大学
pp.305-309
発行日 1974年4月1日
Published Date 1974/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201290
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症例 75歳 男子
現病歴と現症 初診(昭和48年2月14日)の5年前から鼻尖部に紅色を帯びた丘疹状の皮疹があり,徐々に大きさを増して来たという.自覚症状はない.鼻尖部に径12mm,淡紅色球状広基性の腫瘤がみとめられた.表面は平滑で光沢があり,毛細血管の拡張がみられる.弾性硬で下床との可動性は少ない.腫瘤の頂部に更に径4mm半球状の隆起がある.圧痛はない.鼻孔には異常所見をみとめず,所属リンパ節もふれない(図1).
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