Japanese
English
原著
Lymphadenosis benigna cutisの1例
A CASE OF LYMPHADENOSIS BENIGNACUTIS
鈴木 和子
1
Kazuko SUZUKI
1
1県立ガンセンター新潟病院
1Prefectural Cancer Center Niigata Hospital
pp.509-514
発行日 1973年6月1日
Published Date 1973/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201162
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Lymphadenosis benigna cutisはリンパ細網細胞の巣状浸潤を基本構造とするが,最近,泡沫細胞の多数の出現を伴つた本症の1例を経験したので報告する.
症例:45歳農婦.
皮膚所見:約10年前に発症.左外眼角外側に25×18mm,右下顎角部に20×22mmの浸潤性紅斑,右下顎角部上方に皮下結節を認める.
組織所見:表皮に著変なく,真皮中層から皮下脂肪織の深さにかけて巣状の細胞浸潤が多数認められる,浸潤細胞の構成は中心部が細網細胞を混じたリンパ球よりなり,周辺部では泡沫細胞を思わせる明かるい組織球性の細胞が多数認められる.この細胞はエオジン好性,PAS陽性,Sudanblack B陽性の顆粒を有する.
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