〈原著論文抄録〉
Cole-Engman症候群,他
坂本 邦樹
1
,
北村 弥
1
1奈良県立医科大学皮膚科教室
pp.505
発行日 1970年5月1日
Published Date 1970/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200663
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33歳の男性。8年前に独特の網状色素沈着,爪発育異常が発生し,漸次,口腔粘膜白板角化症,皮膚斑状萎縮,掌蹠多汗,開口障害,嚥下困難,尿崩症等の症状が発症。入院経過中に強度のヒステリー神経症状を呈した。再生不良性貧血はみられなかった。自験例の症状は,全て外胚葉系の障害と推定できる。
Cole-Engman症候群は自験例を含めて53例(不全型14例を含む)報告されている。本症の命名と症状,その他について若干の文献的考察を行った。
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