特集 皮膚疾患の電子顕微鏡像
序
宮崎 寛明
1
1順天堂大学
pp.335
発行日 1967年3月20日
Published Date 1967/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200124
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近年,医学或は広く生物学の分野での電顕の応用は益々盛んになつてきている。電顕の持つ役割は,従来の光顕的形態学を,macromoleculeのレベル迄推進める事により,moleculeのレベルでの生化学と結び付ける所にあり,皮膚の構造と機能を併せて理解して行く上に不可欠の方法という事ができる。
従つて皮膚科領域においても,ここ数年来電顕に対する関心は急速に高まつてきており,これ迄にも総会や連合地方会等を機としては,これに興味を持つ人々の間で,何回か集会,討議が行われ,研究の進歩を促がしてきた。そして今や電顕は,自らそれを扱うと否とにかかわらず,もつと広く一般に皮膚科学を学ぶ人々に親しまれるべき段階迄きていると思われる。
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