連載 Clinical Exercise・84
Q考えられる疾患は何か?
坪田 晶子
1
1三沢市立三沢病院
pp.669-670
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412104110
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症例
患 者:10か月,男児
主 訴:顔面および陰股部の皮疹
家族歴:兄がアトピー性皮膚炎,父親が気管支喘息
既往歴:初診の前日に慢性中耳炎と診断された.
現病歴:初診の約2か月前から陰股部に紅斑が出現し,近医小児科で抗真菌剤を処方されたが改善せず,約1か月前から顔面に紅斑局面が出現し,拡大してきた.
現 症:口囲および両眼周囲に境界明瞭な鮮紅色の紅斑性局面が認められ,表面に鱗屑を付着していた.陰股部にも同様に境界明瞭な乾癬様の局面が認められた(図1a,b).直接鏡検による真菌検査は陰性であった.
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