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特集 最近のトピックス2005 Clinical Dermatology 2005
1. 最近話題の皮膚疾患
学校伝染病の新局面
Problems in school infection diseases
日野 治子
1
Haruko HINO
1
1関東中央病院皮膚科
1Division of Dermatology,Kanto Central Hospital of the Mutual Aid Association of Public School Teachers
キーワード:
学校伝染病
,
出席停止期間
Keyword:
学校伝染病
,
出席停止期間
pp.28-32
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100128
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要約
学校伝染病とは,学校保健法で大きく3群に分けられた感染症で,その取り扱いで最も重点がおかれているのは,いかに周囲へ蔓延させないで済ませるか,である.学校伝染病にはおのおの登校制限があり,診断した医師は決められた期間は,登校の許可を与えられない.第1,2種に関しては疾患の特異性から治癒するまでとされているが,第3種のうち“その他の伝染病”は“伝染のおそれがなくなるまで”とされているため,疾患によっては現場で見解の相違が生じている.最終決定者が主治医でも校医でもなく校長に権限があることも,時に事態が混乱するもとにもなっている.いかに学童を学校伝染病から守り,感染症の伝播を防ぐか,新興・再興感染症が様々に問題視される時代において,もう一度考えるべき時期になっている.
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