目でみる耳鼻咽喉科
耳介前・下部に発生する石灰化上皮腫
佐古田 一穂
1
,
牧野 邦彦
1
,
田原 真也
1
,
木西 實
1
,
天津 睦郎
1
,
木村 照
2
1神戸大学医学部耳鼻咽喉科学教室
2済生会兵庫県病院耳鼻咽喉科
pp.1024-1025
発行日 1994年12月20日
Published Date 1994/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901050
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石灰化上皮腫(calcifying epithelioma)は,若年者の頭頸部に好発する比較的稀な腫瘍である。頭頸部のなかでも耳前部,耳下部に多くみられ,術前診断に際して耳下腺腫瘍などとの鑑別が問題となる。
最近われわれが経験した石灰化上皮腫3症例を示す(図1〜3)。患者はいずれも若年者で,耳前部または耳下部に半年から1年前より徐々に増大する腫瘤を認めた。
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