Japanese
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特集 めざせ! 一歩進んだ周術期管理
頭頸部外科患者の術後ICU管理
Postoperative ICU management: Head and neck surgery
望月 俊明
1
Toshiaki Mochizuki
1
1がん研究会有明病院救急部・集中治療部
キーワード:
頭頸部腫瘍
,
遊離皮弁
,
ICU入退室基準
,
術後ICU管理
,
チーム医療
Keyword:
頭頸部腫瘍
,
遊離皮弁
,
ICU入退室基準
,
術後ICU管理
,
チーム医療
pp.1128-1131
発行日 2023年12月20日
Published Date 2023/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203544
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POINT
●頭頸部腫瘍患者は基礎疾患を持つフレイル患者が多く,遊離皮弁を用いた再建手術が多いため,術後の気道・呼吸器合併症のリスクが高い。
●術後のICU入室は必須ではないが,喫煙歴,人工呼吸器の必要性,両側頸部郭清の術式,APACHE Ⅱスコア10点以上,大量輸血などの患者側リスクと,ICUの病床数や病棟のマンパワーなどの施設環境を考慮した適応判断が必要である。
●頭頸部腫瘍に対する遊離皮弁移植手術後のICU管理は,遊離皮弁の管理と全身管理がメインとなる。
●皮弁管理において術後の低血圧は避ける必要があるが,過剰輸液は避けるべきで昇圧薬の使用が有用である。
●全身管理のポイントは呼吸不全とせん妄の予防で,多職種によるチーム医療が有用である。
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