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特集 高齢者のめまいを治す
高齢めまい患者を診断する際のポイント—加齢性平衡障害の診断基準を中心に
Key points for diagnosing dizziness in elderly patients: diagnostic criteria for presby-vestibulopathy
堀井 新
1
Arata Horii
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野
pp.416-420
発行日 2020年5月20日
Published Date 2020/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202413
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POINT
●高齢者では体平衡維持に関わるすべての感覚器官(末梢・中枢前庭系,視覚系,体性感覚系),中枢での感覚統合,および出力系である運動器官の機能低下から,平衡障害をきたす。
●良性発作性頭位めまい症(BPPV)は高齢者に比較的多くみられるめまい疾患である。
●presby-vestibulopathy(加齢性平衡障害)は,持続性の平衡障害を主症状とし軽度〜中等度の両側前庭機能低下を認める疾患として,2019年にBárány Societyから診断基準が提起された。
●presby-vestibulopathyの診断基準が提起されたことで,今後,高齢者のめまいの原因疾患の分布が変化すると考えられる。
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