増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法
Ⅳ.救急外来・当直での処置と治療
外傷
外傷性鼓膜穿孔/耳小骨連鎖離断
坂口 博史
1
1京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室
キーワード:
外傷
,
鼓膜穿孔
,
耳小骨連鎖離断
,
救急疾患
,
外リンパ瘻
Keyword:
外傷
,
鼓膜穿孔
,
耳小骨連鎖離断
,
救急疾患
,
外リンパ瘻
pp.116-120
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202035
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当直医へのコール
●患者特性:年齢性別を問わず生じうる。
●主訴:耳痛,耳出血,耳閉感,難聴,めまい,顔面神経麻痺
●受傷機転:直達性外傷と介達性外傷がある。
・直達性外傷
例1:耳掃除の際に押された,または壁にぶつかって受傷した。
例2:溶接業務の際に火花が耳に入って受傷した。
・介達性外傷
例1:平手打ちなどの暴力やスポーツなどで外耳を打撲した。
例2:交通事故による側頭骨骨折に伴って鼓膜穿孔を生じた。
●受診手段:単純穿孔ではwalk inが多い。頭部外傷や外リンパ瘻を合併する症例では救急搬送がありえる。
●他科からのコンサルト:頭部外傷に伴う外傷性鼓膜穿孔では脳神経外科の診察が先行し,その後にコンサルトを受けることが多い。
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