増刊号 患者・家族への説明ガイド—正しく伝え,納得を引き出し,判断を促すために
Ⅵ.腫瘍のこと
医師・医療者から説明しておきたいこと
喉頭全摘出術を行う前に
清川 佑介
1
,
朝蔭 孝宏
1
1東京医科歯科大学頭頸部外科
キーワード:
喉頭全摘術
,
失声
,
喉頭癌
,
化学放射線療法
Keyword:
喉頭全摘術
,
失声
,
喉頭癌
,
化学放射線療法
pp.298-299
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201699
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説明のPOINT
・手術が必要な理由(癌の摘出,誤嚥防止)を明確に伝える。
・できるだけ家族と一緒に喉頭摘出後の変化についての説明を行う。
・代替音声として,食道発声,電気式人工喉頭,ボイスプロテーゼを用いた発声方法があり,社会復帰は可能である。
・進行期喉頭癌では化学放射線療法という選択肢もある。ただし,のどの乾燥,嚥下障害による肺炎のリスクが増加する。残存・再発時には救済手術を行うことになるが,術後合併症は増加する。
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