増刊号 耳鼻咽喉科処方マニュアル
7.難聴・めまい
耳鳴・聴覚過敏
柘植 勇人
1
1名古屋第一赤十字病院耳鼻咽喉科
pp.250-255
発行日 2016年4月30日
Published Date 2016/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200956
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処方のPoint
・慢性耳鳴と聴覚過敏に対する薬物療法は,補助的治療であることを念頭に置く。
・薬物による睡眠障害の改善は,夜間の静寂を避ける音響療法とあわせて行うべきである。
・耳鳴に対する精神安定薬や睡眠薬は中枢での悪循環を絶つために有益であるが,治療の本質において阻害因子となりうる。したがって,治療が軌道にのったら漸減を心がける。
・プラセボ効果を期待した投薬はありうるものの,漫然とした投薬は控える。
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