トピックス 耳鼻咽喉科と中国医学
めまいと中医臨床
代田 文彦
1
1財団法人日産厚生会玉川病院東洋医学研究センター
pp.1071-1074
発行日 1989年12月20日
Published Date 1989/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200465
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はじめに
めまいのことを眩暈げんうんとげんうんいう。眩とは目の前が暗くなることであり,目がかすむさまをさし,暈とは頭がくらくらすることである。
類語は多くあり,頭暈ずうんして目がかすむものを巓てん眩げんといい,目がかすんで頭暈するものを目眩もくげんといい,頭がぼんやりして重く目がかすみ星が出るものを眩冒げんぼうという。そのほか,旋運せんうん・目運もくうん・眼運がんうん・頭眩運ずげんうん・眼眩がんげん・冒眩ぼうげん・掉眩ちょうげん・頭風眩ずふうげん・風頭眩ふうずげん・頭暈ずうん・旋暈せんうん・眼旋がんせん・眩転げんてん・頭面風ずめんふう・昏朦こんもうなどいろいろの表現がされている。
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